猫の瓜実条虫(サナダムシ)対策でプロフェンダースポット

ペットのこと

野良猫がうちにやってきて早3ヶ月が過ぎようとしていたある日、猫のお尻(お尻というか校門付近)に白いつぶつぶしたものが付いているのを発見しました。今回はそのつぶつぶを発見してから対策するまでの話です。

肛門周りに白いつぶつぶ

瓜実条虫の可能性高し

朝の日課になっているブラッシングをしていたところ、肛門付近の毛に白いツブツブがいくつか付いているのを発見しました。こんなやつです。

プニプニとした感じでごく小さなご飯粒といった感じでしょうか。特に気にせず庭に向けて指で弾いて飛ばしていました。でも、ふと、今ままでこんなのなかったし何かあるのかもしれない、そう思って検索して見たところ、どうやら瓜実条虫(サナダムシ)である可能性が高いようでした。

条虫、回虫、フィラリアの違いについて

それぞれどういうものなのか調べてみましたが、素人でもわかりやすく説明されているものが見当たりませんでした。ということで私なりにまとめてみました。どの程度正確なのかは自信がないので、あくまで参考程度に。

  • 回虫  雄と雌がいる。主に小腸に寄生。
  • 条虫  雌雄同体でオスメスが分かれてない。主に消化管に寄生。
  • フィラリア   オスメス分かれている。メスは卵胎生(つまりメスが卵を胎内で孵化させて繁殖させる)。寄生するのに特定の部位はなさそうです。

こうやって調べてみるとフィラリアのヤバさだけは伝わってきます

瓜実条虫(サナダムシ)を調べる

さて、うちの猫の肛門に散りばめられた白いツブツブは、どうやら瓜実条虫の可能性が高いということがわかりました。しかし当の猫に何か症状があるようには見えませんでした。wikipediaで調べて見ると、

感染した犬猫はほとんど無症状だが,多数の瓜実条虫に寄生された場合は下痢体重減少削痩、食欲の異常亢進、痙攣、てんかん様発作、出血性腸炎などがみられることがある.また、片節が肛門から排泄される時に動物は痒みを覚えるため、しきりに肛門周囲を気にし、擦りつけ行動や脱毛がみられることがある。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/瓜実条虫

んー。そういえば肛門あたりをしきりにグルーミングする姿はよく目にしてました。しかし何か問題があるようには見えなかったのですが、今後体調を崩すようなことあってもかわいそうなので薬を与えることにしました。

プロフェンダースポットを購入

瓜実条虫(サナダムシ)を駆虫するには、もちろん動物病院へ連れて行き、ドクターに診察してもらって薬を処方してもらうのが確実ですし安心できるのですが、今回は病院に連れて行く時間がなかったこともあって通販で薬を購入することにしました。それがこちら。

こちらは毛をかき分けて首筋に垂らすタイプのもの。猫の体重によって別のサイズのものもあるようです。こちらを購入して投与しました。効果としては

猫:猫回虫、猫鉤虫、瓜実条虫、猫条虫及び多包条虫の駆除

説明書より抜粋

というものになり、効能としては絞ったもので、猫には比較的負担の少ない薬言えそうです。

似た薬で

プロフェンダースポットの投与

小さなチューブの中に入った液体を首筋(猫の口が届かない部位)に垂らすのですが、しっかりと毛をかき分けて皮膚に直接当てるようにすることとと、いっぺんに押し出さずに少しずつ押し出すようにすることがコツのようです。

お腹にいる虫を殺すわけなのでさぞかし強力な薬なのだろうと思ったのですが、その後も特に変化なく、いつものように丸くなって寝ている時間がほとんどでしたし、餌もいつものように食べました。

投与したのは夕方5時くらいだったと思います。

プロフェンダースポット投与後1日目の夕方

さて翌朝、うんちは出ていないかと確認したのですが、出ていないようでした。うちの猫は外出できるようにしているので外で排泄するのかもしれないなと思いながら仕事へと向かいました。そして帰ってきてみると、猫の姿が見えない代わりに、得体の知れないものが部屋の端っこに転がっていました。それを見たときはなんかグロテスクだったので、写真を撮るのをわすれてしまったのですが、その時に見たものを描いて見るとこんな感じのものでした。

緑色のとこからは毛が出ていて、赤と黄色はゼリー状

はじめ見たときは床に転がっていたので猫の吐き戻しかと思ったのですが、色が色ですし、しっかりとした形を保っているのでそうではないのだろうと。この物体の周囲を冷静に見て見るとトイレの砂が散らばっている(トイレから1.2mくらい離れたところに落ちてた)。そして、はじめはこの物体の一部であっただろう赤色の破片が少し離れたところにもう一つ落ちている。これは、、、

これはおそらくウンチで、トイレでうんちした後に出てきたものがこれだったのでびっくりして、攻撃してトイレの中からはじき出して床に落ちていた、という結論に達しました。

のちに家に戻ってきた猫に体調が悪そうな様子もなかったので、まあ何も問題ないのだろうと。

駆虫薬を使った後に出るうんち

後で調べたところ、駆虫薬を使った後に出るウンチには、死んだ瓜実条虫が溶けてゼリー状になって便と一緒に排泄されるということなので、私が見たものはおそらくそれだったのでしょう。赤かったのは条虫によって腸内で多少の出血があったのだと考えられます。

逆に考えれば、瓜実条虫に寄生されているのに駆除薬を投与した後にこのゼリー状の糞便が確認できなければ、駆虫できていない可能性もありえます。

しかしだからといってここで続けて駆虫薬を投与するのは、猫の身体に負担をかけることになるでしょう。一回の投与で効いているのかわからない場合は焦らず時間の取れるときに動物病院へ連れて行くのがいいと思います。

終わりに

プロフェンダースポットは安価で扱いやすく、しっかりと効いたので良かったです。

ちなみに駆虫した後の猫の様子にはなんの変わりもないように感じます。食べる量が増えたということもなく、ただあったのはウンチが転がっていた床のあたりの匂いをしきりと嗅いでいるくらいです。