うちに来た野良猫の皮膚病が改善するまで

ペットのこと
うちに居着きはじめた野良猫ですが、皮膚病なのか脱毛症を発症していました。そこで病院につれて行くことにしたのですが、それが改善するまでのことをまとめました。

薬を購入して脱毛症を治せないか

症状から脱毛症の原因の特定を試みる

実は病院に連れて行く前に自分でなんとかできないかと調べました。だって野良猫だし、病院にかかるほどお金も時間もかけたくないと。調べた結果、その抜け方によって病気の判別がつくことがあるようです。

食物アレルギー

食物アレルギーが原因で脱毛症状が発生することがあるようです。その場合、主に顔や首回りに炎症を起こして脱毛したり、かゆみを生じるため引っ掻いてしまい毛が抜けてしまうことがあるようです。

ツメダニ症

ツメダニ症が発症すると、フケが発生するようです。猫自身にはあまり自覚症状はないようですが、かゆみを感じた時に強く引っ掻いてしまい、毛が抜けてしまうこともあるかもしれません。

ノミアレルギー

猫に寄生するネコノミの唾液に対するアレルギー反応で、強いかゆみが生じ、強く引っ掻いて脱毛が起こることがあるようです。

好酸球性肉芽腫症候群

皮膚に肉芽種ができることによって脱毛やかゆみを起こすことがあるようです。発生する原因はよくわかっていないようです。

ニキビダニ症

ネコニキビダニが原因で発症し、フケ、ただれ、脱毛といった症状がおき、かゆみを伴うことがあるようです。

疥癬

ネコヒゼンダニというダニの寄生によって、皮膚に強いかゆみが生じ、強く引っ掻いてしまい脱毛することがあるようです。

皮膚糸状菌症(猫カビ)

皮膚糸状菌という真菌に感染し、皮膚に円形脱毛やかさぶたの症状が生じます。顔や四肢に発症しやすい傾向があるようです。

うちの猫は皮膚糸状菌症(猫カビ)かもしれないけど・・・

うちの猫はこれなんじゃないかと思って市販の薬で治療薬を探したのですが、薬用シャンプーしか効きそうなものが見当たらず、しかもうちの猫の全身を洗うことなどやったことがありあません。何しろまだこの時は野良猫でしかなかったので。
また、もし猫の症状の原因が皮膚糸状菌症によるものでない場合、症状が悪化してしまう可能性もあります。

原因を特定できないので

ということで、ここは一度病院で診察してもらうことが一番だということになり、病院へ連れて行きました。

動物病院に連れて行く

診察

病院はうちの近く(といっても車で15分くらいかかりますが)のところにある病院です。問診して、脱毛箇所にある白いかさぶたを剥がし、それを調べてくれました。最も疑われるのは疥癬だということでした。

検査結果は、菌はいないようだ、ということでした。

では原因はなんだったのかというと、はっきりしませんでした。

結局病院でも脱毛症の原因は特定できませんでした。おそらく何か細菌によるものではないかということ。「真菌」という言葉は出て来ませんでした。
がしかし、ここからが病院の真骨頂です。

病院での処方薬

さて、病院でも原因をとくていすることはできなかったものの、その症状から見て推測できる原因に対する処方をしていただきました。その日の診察明細には次のように記載されていました。

  • 初診料 1000円
  • 皮膚検査 1000円
  • 皮下・筋肉注射 1300円
  • 内用薬 700円
  • 内用薬 210円
  • 処方料 600円
  • レボリューション6%ー0.75m 5700円

なぜ「レボリューション」だけは薬名で、他は薬名が表記されていないのかわかりません。が、内容薬の一つは抗生物質で、もう一つはステロイドでした。皮下注射は中身を忘れてしまいました。

内容薬は指示通りに飲ませ、レボリューションは二週間に一回の感覚で(今回は症状があるので間隔を狭めて使用するとの説明がありました)

快方へ向かう

処方・指示された通りに猫に薬を与えて直ぐに、痒がるような仕草が減っていることに気づきました。1ヶ月後には脱毛箇所にも毛が生えはじめ、快方向かったことがわかりました。

結局何が原因かわかりませんでしたが、この頃毛がボサボサのワイルドな猫とよく一緒にいたので何かうつされたのだろうと推測できました。そして、そのワイルドな猫からもらったのは病気だけではなかったのですが、それがわかるのはそれから三週間ほど後のことでした。

そう、妊娠していたのです。

ちなみにこの初診時に、この猫の避妊手術をする予約を取りました。この猫を飼うかどうかはまだはっきりとは決めていなかったのですが、最近発情していてワイルド猫と一緒にいる姿をよく見かけていたので、妊娠してうちで出産するようなことがあると困る(面倒見れない)ので。

この猫には申し訳ないとは思いながらも、野良猫の多いうちの近辺でさらに増やすわけにはいかなかったので、手術を受けさせました。その時の話はまた次回に。